京都府塗装技能士会
あらゆる建築物をより良い技術で守っていくために平成5年に70余名の技能士で発足されました。技能の向上・知識を深めるための研修会、能力開発フェアへの作品の出展等を推進して、技術を高め、京都の街並みを維持していけるよう日々努力しています。
会長 渡邉廣之 ((有)巧彩) 正会員数:41名、賛助会員:29名(令和5年7月25日現在)
京都府技能士連合会
京都のさまざまな技術を持った技能士が力を合せて技術水準の向上及び技能尊重気運の向上を図り、技能士の社会的地位を高めるとともに、地域産業の振興や府民生活の向上に寄与することを目的とされ発足された組織です。
京都府塗装技能士会 事業内容
1. 各種研修会、競技会の開催
新しい塗料や工法又、古来から伝わる技法などを取得するための研修会や競技会を催しています。
2. 全国技能グランプリへの参加
優秀な技能者が全国から集まり、その技術を発揮して競い合う全国大会へも参加しています。
3. kyoto能力開発技能フェア出展
毎年11月初旬に伏見区の京都総合見本市会館(京都パルスプラザ)にて、他の技能士会と共に行われる展示
ブースでは、
- かべかけアクセサリーづくり
- 木工製品塗装
- はけワングランプリー
等の体験コーナーを開催しています。
家の内壁・外壁に冴える技
その昔、日本では家を長持ちさせるために、漆や柿渋を木部や壁に塗っていたという。建物を塗装する、という概念をもたらしたのは、明治時代に渡米したペンキ。家を保護することに加えて、「美観」という役割がクローズアップされるようになったのである。
「保護」と「美観」。塗装のこの二つの大きな役割は今も変わりないが、材料のペンキは化学の発展とともに急速に変化した。天然樹脂から石油化学製品へ。水溶性・溶剤製・アクリル樹脂のもの、両方が開発された。また、ペンキだけでなく、吹き付け塗装、タイル、石など塗装の材料と方法はさまざま。塗料として挙げられるものでも、その種類は千を下らないだろう。片や塗装面も多種多様になってきている。木材あり、コンクリートありALCパネルあり。塗装をする上でまずはじめに大切なのは、塗装面と塗装材料の相性を性格に判断することである。そのためには塗装材料について、また建築材料についての知識を深めていかなければならない。
次に大切なのは、重ね塗りを丹念に施すことだ。下塗り、中塗り、上塗りという作業で完了するが、どの工程も決して手を抜くことは出来ない。見えないところで手抜きをすると必ずトラブルは発生するものである。
そして、何といっても塗装の善し悪しを決めるのは仕上げ。ムラがないか、コーナーの塗りこみがうまくいっているかなどを徹底的にチェックする。家をキャンパスに見立てて、一枚の絵を完成させるような気分。美しく仕上がったときは何とも言えない満足感を味わうことが出来る。
人が暮らす空間がある限り、塗装の役目は終わらない。
京都府塗装技能士会は、塗装は技能のサービス業でありこれに携わる者は「建物の美容師」であるとの信念のもとに塗装業界の躍進のため日々、力を注いでいる。これからは、塗装だけでなく、総合仕上げ業といった、より幅広い知識を持った技能者が必要となるであろう。好奇心と知識欲旺盛な若者がどんどん挑んでくれることを期待している。
現代の名工・明日の名工
現在までに現代の名工10名、明日の名工12名の方が京都府塗装工業協同組合より受賞されています。その方々の紹介です。